コーヒーはコミュニケーションの場を作る!

イタリアは、言わずと知れたコーヒー大国。私も、イタリアに住み始めてから、コーヒーをよく飲むようになり、それと同時に人と集まって何気なく話す時間が多くなりました。

バールと呼ばれるイタリア人がコーヒーをカウンターでさっと飲む喫茶店は朝6時や7時から空いているのが普通で、朝は出勤前の人たちのエスプレッソ需要でどこのバールもいっぱいです。聞くところによると、もう何年も同じ時間に同じカフェで飲む習慣がそれぞれあるために、毎日のように顔を合わせる人たちが自然と生まれ、バール仲間ができるのだとか。

このコーヒー文化、職場でもスタッフ同士の仲を良好にするのにも一役買っているようです。休憩もまずみんなでいっぱいエスプレッソを交わす。そこで普段はゆっくりと話をする機会のないスタッフともたわいも無い話をする機会が生まれます。

それはこんな人たちも。
街のバールの前にパトカーが数台止まっていたので、何か事件が起きたのでは?と心配して仲に入ってみると、ただパトロール途中の警察官の人たちのコーヒーブレイクなんてこともしばしば。

イタリアでは、コーヒーを飲む習慣がイタリア人のコミュニケーションの多さの特徴だと知りました。イタリア人は1日に平均4杯エスプレッソを飲むと言われています。

日本では、多くの素敵なカフェはあっても店員さんや他のお客さんとコーヒー越しに会話が生まれることがあまりありません。そして、何より、イタリアのバールのように気軽にコーヒーの飲める場所が効率優先の日本ではコンビニの自動コーヒー機という無機質な存在であることが、個人的に少し悲しい気がする今日この頃です。
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