念じれば叶う。
念じれば叶う。
それを思い知る冬休みを過ごしました。
先日、イタリアのドロミティ山脈にホストファミリーとスキーをしに行きました。
まだ中学生だった頃、私はイタリアに行きたいと心から願い、イタリア語の勉強を英語そっちのけでラジオのNHKイタリア語講座で始めました。そのノートには常に自分でインターネットからダウンロードして印刷したドロミティ山脈の写真を挟んでいました。
ドロミティ山脈は当時、私がフォローしていたイタリア在住の日本人がよく休暇に行く場所で、それを見るたびに壮大な自然、蒼くそびえ立つ山の威厳さに中学生の真っ白な心は奪われてしまっていたのです。このドロミティ山脈の写真を見るたびに、私は、ここに行くことができるんだろうか。だとしたら、一体誰と行っているんだろうか。と色々な思いを巡らせたものです。
当時、どのようににして行けるかは全く計画など立てておらず、ただ心から、いつか行ってみたいと毎日のように思っていただけでした。しかし社会人になって、イタリア語は勉強してはいたが、毎日の業務に追われる中、イタリアへの思いは自然と薄らいでいったのです。そして、かつてノートに貼っていたドロミティの写真すらもう手元には無いほどでした。
しかし、私の中学生の時に念じた思いは、本人の意識など関係なく水面下で動き続けていたらしいのです。なんと今年、念願かなって本当にいけました。かつて、いつも羨ましそうに見惚れているだけしかできなかった写真の中に。それも数々の偶然が重なり合って。。。
まず、数年前、私は京都のホテルでレセプションとして働いていた際に、とても気の合うイタリア人家族と出会いました。彼らが今の私のホストファミリー。たまたま私は、彼らのチェックインの際にレセプションにいただけだったという縁。
しかも、そのイタリア人家族は、なんと北イタリアの方。そして、私が渡伊して、彼らと多くの時間を過ごすようになり、なんと、毎年冬はドロミティ山脈付近にスキーに出かけるというではありませんか。
もし、彼らがホテルを訪れた際、私が休暇中だったら?レセプションで他のゲストを対応していたら?もし、彼らが北イタリアでなく、他のイタリアの地域出身で、スキーをするほどアクティブでない人だったら?もし、彼らが日本人である私に好意を持って連絡を取り続けてくれていなかったら?本当に少しずれると今私はここにいないでしょう。このドロミティ山脈の大きさに圧倒されると同時に、奇跡の連続にも圧倒される経験でいした。
願いは、強烈に心でこうしたい!と念じると、すぐにではないかもしれないけれども人生がその方向に繋がりだすという事も身をもって体験し増田。念じることを忘れてしまった頃に、叶ってしまうものなでしょうか。
ホストファミリーとのドロミティ山脈での時間は本当に奇跡が1つ1つ積み重なってできたもの。私にとって、彼らと一緒に食べたこの甘いリンゴのカスタードケーキはとても甘かったのだろうと思います。しかし、この目の前の人たちとの幸せな時間は、少しタイミングが狂えば夢になっていた現実と思うと、ケーキの味さえ感じられないほど、その時いろんな思いでいっぱいのひと時でした。
*豆知識*
このドロミティ山脈、日本でもよく見るLoackerのロゴにもなっているこの山なのです。
↓これは反対側から見た山。右のとんがりが特徴的。