書店に現れるその国の人たちのマインド


イタリアの本屋さんではどこも入ってすぐの場所にどっしりとスペースをとって置かれている本は大抵ある種類の本でだということに気がつきました。
それは...


食!


 食!


 食!


  食!

イタリアの書店では、食に捧げられているスペースがとても広いのです!そして、食の種類も、イタリア料理のみならず、ヴィーガンや外国の料理の本が多いと感じました。
書店も、需要のある本を仕入れ、目立つところに置くわけですので、イタリアではまさに、"食"が人々の一番の関心ごとだと捉えられるのではないでしょうか?
イタリアは想像以上にイタリアでした。

では、反対に日本でベストセラーの棚に置かれている本はなんでしょう?
日本に帰国後、書店に行き、確かめました。そこで以下の文字を多くの本に見ました。
それは"自尊心をあげる方法" 

これは、日本人は自尊心の低さに苦しんでいる人が多いことを表していると思います。
売れるから、その国で一番関心が持たれていることに関する本がたくさん出版されるのです。きっと、イタリアではきっと売れません。自尊心が低いイタリア人をあまり見たことがありません。

これをうけて、日本という社会がどれだけ人々の自尊心が低くしてしまう社会なのだろう。そして、それに苦しんでいる人がどれだけ多いのだろうかと考えるととても悲しくなりました。 

イタリアは、食を楽しむのに精一杯。
日本は、自尊心をあげるのに精一杯。 


そのほかにも、"周りから評価される人間になる方法" "話が途切れない方法"といった類の本がスペースを占めます。周りからの評価を上げ、社会的に評価されることを大切に思う人の多い国なのかもしれません。

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